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2010年 11月 11日
先月の終わりに鶴岡、酒田、村上を訪ねました。思いのほか晴天に恵まれて
楽しい、意義のある旅行になりました。 日程 10月27日…鶴岡城~藤沢周平記念館~致道館~湯野浜海岸 10月28日…酒田市~本間邸本館~本間美術館~山居倉庫~夕映えの宿 10月30日…三面川~鮭の博物館イヨボヤ会館~鮭の名店喜っ川 庄内平野 周平記念館 2010年4月に日本を代表する時代小説家藤沢周平記念館が開館しました。 ここは周平の故郷です。全小説の初版単行本が展示されています。 また書斎は東京の自宅を移築し、再現しています。 直木賞の「暗殺の年輪」をはじめ作品を系統ごとに紹介しています。 自筆原稿や自筆メモ、取材メモ、雑誌など沢山あって、とても興味深く見せて いただきました。 私は「三屋清左衛門残日録」を初めて読んでとりこになり、春秋の檻、風雪の檻 愛憎の檻、人間の檻、刺客、蝉しぐれ、たそがれ清兵衛、静かな木、回天の門 など沢山読みましたが、まだまだだな…。との感を強くしました。 周平の作品は情景描写がよく読みやすいので私は大好きです。 写真や絵など(情景入り)の説明で周平の作品にぴったりの解説がしてありました。 鶴ヶ岡城跡 ここはかって庄内藩主酒井氏が治めていた14万石の城下町です。居城とした鶴ヶ岡城は 今は鶴岡公園になっています。 致道館 「君子学んで以てその道を致す」論語の一部に由来して名付けられました。 9代藩主酒井忠徳が退廃した士風を刷新して、藩政の振興を図るために1805年 に創設しました。 学制 ①句読所・・・(くとうしょ=今の小学校にあたる) ②終日詰・・・(しゅうじつづめ=今の中学校にあたる) ③外 舎・・・(がいしゃ=今の高等学校にあたる) ④試舎生・・・(ししゃせい=今の大学教養課程にあたる) ⑤舎 生・・・(今の大学学部か大学院にあたる) の5段階に分かれ、年に1~4回の学業検閲に合格すれば進級したそうです。 知識を詰め込むことではなく、自から考え、学ぶ意識を高めることを重んじたそうです。 そして、今なお時代をこえても変わらぬ精神として受け継がれ教育の根幹を なしているそうです。 荻生徂徠の教えに基づいているものです。 私はこの説明を見て凄いと思いました。現代にも通じる教え、理念。 素晴らしいですね。 山居倉庫 本間邸を見学してから庄内米歴史資料館を見学しました。ここは明治26年に酒田米 穀取引所の付属倉庫として、舟の積み下ろしに便利な最上川と新井田川とに挟まれた 「山居島」に建てられたのが始まりです。現在もJA全農山形の農業倉庫として使われ ています。 本間家庭園 鳥海山を借景に蓬莱嶋を中心とする回遊式庭園です。春は白ツツジ、秋はさまざまな 紅葉が目を楽しませてくれます。 夕映えの宿 宿に着くと夕日が沈みかけていました。雲の多い空でしたが、空は真赤に なってきれいでした。 朝市 朝市を見に行きました。能登半島、高山に並ぶ三大朝市の一つだそうです。 鮭 イヨボヤ会館で三面川を遡上する鮭を直接ガラス越しに観察できました。 続いて鮭のお店、K店へ寄り、主からお話を聞きました。 横浜から鶴岡までのバスの旅は時間がかかりました。そのせいもあって、 周平記念館は十分見学できず、次の日もまた案内していただきました。 細かく見れば、まだ十分ということはないのですが、お気遣いいただいて 感謝、感謝です。 今回も私にとっては初めてで、実に楽しく、実になった旅でした。 ご案内くださったH先生や皆様に心からお礼を申し上げたいと思っています。
by sasakikey
| 2010-11-11 16:48
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