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2010年 09月 17日
雨が降っていくらか涼しくなりました。
しばらくお休みだった歴史散策(つれづれ紀行)も9月から始まりました。 今月は三島の宿です。三島は伊豆府中とも呼ばれて都から国司が派遣され、田方、 那賀、賀茂を統括していました。また鎮護国家の拠点として国分寺が造営され、 南伊豆の白浜から遷座したと伝わる三島神が伊豆国一宮として祀られました。 三島神は伊豆韮山の蛭ヶ小島に流刑となっていた源頼朝が.源氏再興を祈願した ことでも有名です。 江戸時代には東海道三島宿の宿場町、三嶋大社の門前町として栄えました。 この地は富士山の雪どけ水や雨が伏流水となって、清流の川底から流れ出し、 豊富な湧水を堪える湧水群があり、「水の都」と呼ばれています。 富士山の地下に流れた水が、5年の歳月を経て地上に流れ出、川となって 人々の生活を潤っているのです。 なかでも「柿田川湧水群」は一日百万トンの湧水量を誇り、東洋一の湧水と なっています。 この伏流水は県民の飲み水、工業用水等にも利用されています。 この清流に水中植物「三島梅花藻」の白い可憐な花が咲きます。 市内を流れる「源兵衛川」には飛び石やレンガの道が敷かれ 梅花藻を眺めながら水上散歩ができるようになっています。 三島梅花藻 梅の花にも、ウメバチソウにも似ています。 日本ではここだけに咲く水中花です。 地層・・・湧水はどうして? 地下から何本もの湧水が出ていますね。 源兵御川では川の中に置かれた石やレンガ、木道の上を歩いて観賞しました。 清流に育つミシマバイカモ(三島梅花藻)はキンポウゲの多年草で梅の花に似た 花を一年中咲かせ、手の平の形をした「浮き葉」を付けています。 日当たりのよい冷たい清流で育つそうです。 きれいな水を見ながら、ミシマバイカモを見ながら、心の隅までが洗われるような 気持ちになりました。 「町の真ん中にこんなにきれいな水が流れている」 夢のような、本当の話です。 一里塚 江戸日本橋から28番目にある一里塚です。 家康は江戸から一里ごとに木を植えて、道程の目安とし、また木陰を作って 休息の場に成るようにと考えて一里塚を造らせました。 この事業には大久保長安があたっています。 この一里塚は道の両側に一対残っていています。一対ずつ残っている塚は 少なくなっているので、国指定史跡になっています。 楽寿園 楽寿園は明治維新で活躍された小松宮彰仁親王が明治23年に別邸として造営された ものです。後に李氏朝鮮最後の皇太子垠殿下の別邸となりました。 昭和27年7月15日から三島市立公園になっています。 小浜池やせりの瀬など天然池泉に富士山の雪解け水が湧き出、周りの自然林と マッチしてすばらしい景観を作っています。 建物も数寄屋造りで京風建築の粋を集めた明治期の代表作品です。 お庭と一体化された構成になっているそうです。 三嶋大社 最後に三嶋大社にお参りしてきました。 頼朝と政子が座ったとされる石
by sasakikey
| 2010-09-17 15:45
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